カウンセリング体験談Bさんの場合

アダルトチルドレンとインナーチャイルド

「なぜか人の期待に応えようと必死になってしまう」「調子の良い時と悪い時の差が激しくて戸惑う」「頑張りすぎて疲れているのに、手を抜けない」

こんな自分の行動パターンに疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。私自身も長い間、このような感覚に悩んできました。

そんな時に出会ったのが、禁止令と拮抗禁止令という心理診断テストです。診断を通じて、自分でも理解できなかった行動の背景が少しずつ見えてきました。

この記事では、私が実際に受けたカウンセリングの体験談をお伝えします。診断の内容や受けた時の心境、そして結果を知ったときの気づきまでを率直にまとめました。

読んでいただくことで、あなたも無意識の行動パターンに気づき、もっと楽に生きるためのヒントを得られるかもしれません。

カウンセリングを受ける前の私の悩み

私は長い間、自分でも理解できない行動パターンに悩んでいました。特に困っていたのは、調子の良い時と悪い時の落差が激しいことです。

家族や周囲のために頑張っている時はアイデアも湧き、充実感に包まれます。ところが体調を崩したり忙しくなったりすると、すぐに「自分はダメだ」と落ち込んでしまうのです。

仕事や人間関係では思うようにいかないことが多く、家庭では妻に対していつも我慢をすることが習慣になっていました。

努力しているつもりでも、いつも同じ壁にぶつかってしまうのです。「ただの気分屋なのか」「もっと深い理由があるのか」と考えても答えは見つかりませんでした。

カウンセリングを受けようと思ったきっかけ

自分の行動パターンを客観的に理解したいと思ったのが、カウンセリングを受けるきっかけです。特に影響を受けたのは「健康・人間関係・お金・パートナーシップの4つの柱」の話でした。

どれか一つでも崩れると調子が悪くなると聞き、自分の体験と重なったのです。振り返ってみると、家族との関係が悪くなると、心を閉ざしてしまう自分に気づくことがありました。

また、仕事で行き詰まると「何とかやってやろう」と意地になり、かえって力みすぎてしまうこともあったのです。

普段は「みんなを喜ばせたい」と頑張ることで調子を保っています。
けれど、それができないときに別人のように変わってしまう理由を知りたかったのです。

50代になり、自己理解を深めたいという思いも強まり、専門家に相談する決意をしました。

初めてのカウンセリング体験と気づき

カウンセリング当日、診断を受ける前は少し緊張していました。「もし自分の本当の姿が明らかになったら、受け止められるだろうか」という不安もありました。

けれど同時に「これまで分からなかった理由を知りたい」という期待も強かったのです。
不安と希望が入り混じった気持ちで診断に臨みました。

禁止令診断テストの内容

禁止令とは、幼少期に親や周囲から受けた否定的なメッセージが無意識に刷り込まれた心理的な制限のことです。

65項目の質問に対し「とてもそう思う(4点)」から「思わない(0点)」までの5段階で答えます。

  • 「平凡でも安全が大切だと思う」
  • 「目立つことはやめなさい、と親から言われたことがある」
  • 「泣いていたら、泣くな!と怒られた記憶がある」

といった質問が並び、子供時代や現在の価値観を振り返りました。

拮抗禁止令診断テストの内容

拮抗禁止令とは、禁止令による不安を避けるために無意識に取る行動です。

30項目の質問で、禁止令診断テストと同様に「とてもそう思う(4点)」から「思わない(0点)」までの5段階で答え、普段の傾向を診断します。

  • 「真面目にコツコツと努力する方だ」
  • 「困っている人を見ると助ける」
  • 「相手の主張を優先して、自分の意見は二の次にする事がある」

といった内容で、自分の心の守り方が明らかになります。

分析結果で得られた気づき

結果は「周りを喜ばせることで自分を保っている」というものでした。確かに相手のために頑張ると自己重要感が高まり、思考もクリアになります。

しかし、それができない状況になると自信を失い、思考もまとまらなくなるのです。

特に印象的だったのは「健康・人間関係・お金・パートナーシップの4本の柱のどれかが崩れると、過剰に頑張ったり全く頑張れなくなる」という説明でした。

初めて「禁止令が反応して生きづらさを感じていた」と理解できた瞬間でした。

カウンセリングを受けてからの変化

カウンセリングを受けてから、自分の行動パターンに気づけるようになりました。まだ変化の途中ですが、大きな一歩だと感じています。

最も大きな変化は「また頑張りすぎているな」と自覚できるようになったことです。

仕事で部下や同僚に尽くしすぎる時、家庭で無理をして家族を喜ばせようとする時、立ち止まって自分の状態を確認するようになりました。

「拮抗禁止令で本当の感情を隠している」という分析については、正直まだ完全には理解できていません。

それでも「いい子でいなければ」「役に立たなければ」と思い続けた自分に気づけたことは大きな意味がありました。

以前は「周りを喜ばせられない自分はダメだ」と責めることが多かったのです。今は「できない時の自分も受け入れていこう」と思えるようになりました。

もちろん難しい時もありますが、完璧を求めず少しずつ改善していこうと思います。

まとめ

禁止令と拮抗禁止令の心理診断を受けたことで、これまで理解できなかった自分の行動パターンが少しずつ見えてきました。

「みんなを喜ばせよう」と頑張ると調子が良くなる一方で、それができなくなると落ち込んでしまうのには、心の奥に理由があったのです。

健康・人間関係・お金・パートナーシップの4つの柱。そのどれかが崩れると調子を崩す仕組みも、自分の経験と重なっていました。

まだ変化の途中ですが、「頑張りすぎているな」と気づけるようになったのは大きな進歩だと考えています。

同じように悩んでいる方は、一度専門家に相談してみるのも良いかもしれません。

自分では気づけなかった心理的なパターンを知ることが、家族や職場の関係を変える第一歩になるかもしれません。

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